偏頭痛

かなり久しぶりに頭が痛くなった。人の頭痛の訴えを聴くことはあっても、自分がなったのは数年ぶりだ。そういえば子供の頃はよく頭が痛くなって頭痛薬を飲んでいた。

偏頭痛の時には「痛みのある部位」に蒸しタオルを当てると経過が早い。目の疲労が顕著な場合は目を温める。整体では「目は脳みそが表面に飛び出したもの」と考えていて、まぶたの上から温めると脳のはたらきが副交感神経優位になって休まるのだ。

一般的には頭痛を「病気」として捉えるのに対し、整体は治癒と見る。頭が痛い時は治り始めているのだ。偏頭痛が起きた時には必ずその前に変な風にに頭を使っていたことが多い。悩んだり考えたりする必要がなくなって、頭蓋がゆるみ、血流が戻ったときにその膨張によって痛む。この働きが正常であるうちは脳梗塞にならない。

頭が痛い人の頭蓋骨を外から触れてみると確かに大きく張っている。さらに頭脳労働が主の方は首にある頭の血行の急所が固い。ここに手当てすると脳の血流が正常になり、「翌日頭が痛くなった」という報告を聞くこともある。だから治るということは全般に痛むものなのだ。

アスピリンなどの薬で偏頭痛止めてしまうと、痛みは消えるのだが治る働きも中断する。全般に薬を飲む行為は「治ったように見える」だけで実際は毀しているのである。冷静に考えると、「痛みを感じない」ほど怖いことはない。痛みは止めるのでもなく、使う方が有益な対処法なのだ。